改革派認識論と悪の証拠的/確率論的問題
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概要
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「悪の証拠的╱確率論的問題」は「この世界に実在する正当化され得ない悪が、神の存在にとって不利な証拠となり、有神論的諸信念の真である確率を著しく減ずる」或いは「有神論とは共立不可能な他の仮説の方がこの世界における悪の有様をよりよく説明する。これは有神論を捨てて後者の仮説を採るべき理由になる」と論じることによって有神論に挑戦する。これに対し、改革派認識論は「神と人間の間には認識的距離が開き過ぎているので、悪を正当化する善を人間は必ずしも認識し得ない」と、また「人間の認知構造は各人各様であるため、命題や仮説の認識的確率は認識者によって異なる」と応じる。
- 同志社大学の論文
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