系統抽出によるVoIP分散呼受付制御方式(次世代ネットワークアーキテクチャ,次世代ネットワークのオペレーションアーキテクチャ,トラヒック計測・モデリング・品質,オーバレイネットワーク,一般)
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概要
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VoIP網で新規の呼に対して十分な帯域が確保できるかどうか判断するためには、網全体の使用状況を常時把握していなければならない。なぜならば、動的なルーティングによりある発着ペアに対して常に同じルートを経由するとは限らないため、計測対象地域を分割できないためである。また、回線交換でないためリンク単位での帯域確保ができず発着間の経由するすべてのリンクにおいて空き帯域があるかをリアルタイムに全ての発呼を考慮して判断しなければならないためである。そのため網全体で集中制御することが望まれるが、それではスケーラビリティの問題があり大規模網には不適である。そこで本論ではサンプリング(抽出)を用いた呼の分散受付制御方式を提案する。この方式は電話番号の下n桁による系統抽出を用いて抽出された計測結果から全体を推定し受付判断を行うものである。本論では、その際に不可欠な同時接続数の推定方法を提案し、その精度をシミュレーションにより検証した。検証したことは下n桁番号の確率変動要素による精度検証と下n桁の番号の地域の偏りによる影響検証である。シミュレーションの結果から両方の影響を考慮したときに全体での地域割合を用いた場合にその割合を1割程度低めに見積もれば精度が確保できることを示した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-11-08
著者
-
佐藤 大輔
NTTアドバンステクノロジ(株)
-
川野 弘道
NTTアドバンステクノロジ(株)
-
大野 雄一郎
NTTアドバンステクノロジ(株)
-
塚田 一
NTTアドバンステクノロジ(株)
-
千葉 芳之
東日本電信電話(株)
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