地域在住高齢者の日常生活行動と介護保険サービス利用状況
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概要
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目的:A町の65歳以上の在宅高齢者936人を対象にして,生活活動状況と介護保険サービス利用状況との関連を明らかにする。 結果:1.対象の内訳は単独世帯24%,高齢者世帯37%,「その他の世帯」38%であり,特に女性に単独世帯の割合が高かった。2.性・年齢と生活活動状況との関連をみると,男性では「一人で外出」「買い物」において70〜74歳と75〜79歳の間で有意差があり,女性では「一人で外出」「買い物」「金銭管理」「入浴」において80〜84歳と85〜89歳の間で有意差がみられた。3.世帯と生活活動状況との関連をみると,単独世帯の生活活動得点が他の世帯と比べて有意に高くなっていた。4.生活活動状況を介護保険サービス利用状況別で比較すると,サービスを利用している(利用あり)が,生活活動得点が低く,介護保険の認定を受けているがサービスを利用していないもの(認定のみ)サービスを利用していないもの(利用なし)それぞれと比べると統計的に差がみられた。しかし認定のみと利用なしの間では差がみられなかった。この傾向は世帯別でみると単独世帯で強くみられた。以上の結果からA町では,介護サービス認定を早めに受けようとしている傾向があることが示唆された。
- 長崎大学の論文
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