現職教員が教育臨床研修で得られる効果の性格別比較
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概要
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教育改革の潮流の中,現職教員の研修や再教育の重要性が叫ばれている。本研究はA県の長期教育臨床研修生を対象とし,性格傾向を感覚・感情を指向するSFグループと直観・感情を指向するNFグループに分け,性格傾向によって研修効果に違いがあるか研修開始前と1年間の研修終了直後,教育現場への復帰後の計3回にわたり自己実現の尺度を用い測定した。その結果,SFグループは自己指向性が上昇し,NFグループでは他者指向性が上昇した。また,感受性や攻撃性の受容,自己実現的価値,人間関係形成能力は,SFグループは研修を通し上昇するが,NFグループはもともと点数が高いものの,研修後には下がる傾向にあった。NFグループが他者指向性になることに起因すると思われる自己イメージの変化を今後の現職教員の研修のあり方や職場復帰後のフォロー体制にどう反映させたらよいか考察された。
著者
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