頭頸部がん患者の抱える問題における多重性と術後生活評価に関する検討
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概要
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頭頸部がん患者め抱える問題における多重性は,摂食・嚥下・味覚機能低下,器質性構音・音声機能低下,術後侵襲に伴うボディイメージの変化を発端として,これらと患者の置かれる社会環境要因,個人要因,時間的要因を包含する問題が絡み重なり合う状態として捉えることができた。また頭頸部がん患者の術後生活評価においても,その多重性から影響を受けると考えられた。そこで本稿は,頭頸部がん患者の抱える問題の多重性と術後生活評価に注目した関連文献を検討しながら,1.問題の多重性を構成する要因と術後生活評価についての整理,2.多重性を踏まえた術後生活評価に関する概念モデルの試案について順次論考した。1.については,問題の多重性を構成する社会環境要因,個人要因,時間的要因ごとに,各要因と患者の術後生活評価との関連性を検討した。2.については,既存のQOL概念モデルを参考にしながら,多重性と術後生活評価およびこれらに影響する要因との関連性を示した。
著者
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