医療施設での新人理学療法士教育 : 臨床実践能力の獲得に向けて
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概要
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多くの新卒理学療法士が就職する医療施設では、臨床実践能力を早急に習得し現場で活躍することが求められている。新人が臨床実践能力を獲得していくには、適切な新人教育を受けることが重要である。しかし医療施設での新人教育は、標準的なプログラムがなく、施設の努力に負うところも多く、必ずしも適切に行われているとは言い難い。新人教育において、看護職、医師、歯科医師は既に様々な取り組みを行っている。新人が効率よく臨床実践能力を獲得していくには、医療施設での新人教育に関するガイドラインの作成、標準的なカリキュラムの提示、モデルケースの紹介などが必要である。新人理学療法士教育の基本的な位置づけとして以下の3点を提案したい。(1)理学療法士は人間の生命や人権を尊重することが基本であり、生涯にわたって研鑽を重ねることが必要なことから、新人教育を生涯学習の一環として位置づけること。(2)常に安全で質の高い理学療法を提供していくには、医療施設全体で研修に取り組む必要があり、新人教育をその一環として位置づけること。(3)リハビリテーション医療はチーム医療を主眼とするので、新人教育は医療チームの中で発揮できる臨床実践能力の習得に与するものであること。
- 神戸学院大学の論文
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