キャリア発達能力の育成を目指す取り組みが学習成果に及ぼす影響 : 児童への継続した調査にもとづく小学校体育科の事例より
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概要
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本研究では,キャリア発達能力の育成を目指した体育科の学習が学習成果に及ぼす影響について検討することを目的とした。小学校5年生を対象に1年間の継続した調査結果をもとに分析を行った。学習成果は態度測定法による態度尺度を,キャリア発達能力に関する尺度として,独自に作成した7つの項目からなる「キャリア能力評価票」を用いた。その結果,概ね次のようなことが明らかになった。1)態度測定より男女とも十分な学習成果(愛好的態度)を得ることができた。2)キャリア能力得点においては男女間で差はみられなかった。しかし,3つの項目の中では「意志決定能力得点」が最も高い値を示した。3)「態度得点」には「意志決定能力得点」が大きな影響を及ぼしていることが明らかになった。今後は,調査種目や発達段階(学年)を考慮し,継続して取り組むことが課題である。
- 京都教育大学の論文
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