18世紀英語におけるDare
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概要
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18世紀の前半と後半それぞれ10冊ずつ、計20冊におけるdareの用法を調査し、18世紀英語においては、歴史的に古い助動詞用法が、平叙文では圧倒的に多く、とりわけ否定平叙文では支配的であること、また疑問文でも助動詞用法が圧倒的に優勢であることを明らかにした。また、命令文ではdareが用いられること自体が珍しく、助動詞用法、本動詞用法、混交用法がそれぞれ1例ずつ見られることを示した。18世紀を前半と後半で分けて見てみると、前半に比べ後半には助動詞用法の割合が減り、その分、混交用法の割合が増加しており、現代英語の用法を予知させる変化の兆しが見てとれる。形態的には、過去形は、18世紀前半にはdurstが一般的であるが、後半にはdaredが主流となること、dareを過去形として用いた例は1例のみであること、また過去分詞形はdaredのみであることを指摘した。
著者
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