K高等学校の生徒指導改革の一考察 : 生徒指導部のカードによる指導が、生徒の容儀を変えた
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人権意識の高揚は、体罰や***など、教師が生徒の人権を侵害する行為は是正されたものの、人権という言葉を自分勝手に解釈し、教師の指導を拒否する生徒が出現した。教育現場では、人権意識が教師の指導を躊躇させ、指導の混乱を招くケースが多々ある。特に生徒指導部に所属する教師は、服装容儀などについての指導が困難をきわめている。ここでは、佐世保市内で容儀指導の顰蹙をかっていたK高等学校が、生徒指導部を中心とした教師集団の協力により、カード指導を始めてから三ヶ月も経過しない間に、生徒の容儀が一変し、他校の教師や地域の人々から称賛を得るようになった生徒指導の成功例から、人権と深い関係にある容儀指導を人権や教育観、生徒との関わり方などについて考察し、生徒指導改革にはどのような条件整備が現場の教職員には必要なのかを検討する。