物権法草案違憲論争の諸相(<特集>中国物権法の争点と課題)
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概要
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物権法の立法過程においては,公開された「草案」に対する鞏献田教授の「公開状」による批判に端を発し,活発な議論が展開したが,同議論はイデオロギー的批判にとどまらず,「草案」の「平等保護原則」の憲法適合性,そして広く私法と公法の関係について,「民法学」と「憲法学」との「対話」を惹起することとなった。このような「対話」の分析からは,現行の憲法解釈・保障制度の機能不全とともに,憲法規定の現状不適合性という問題が浮かび上がってくるのであり,近時強調される「民主」と「法治」に適合的な制度構造の核として,憲法解釈・保障制度の実効化と,憲法規定の内容自体の再考が求められている。
- 2007-11-25
著者
関連論文
- 坂口一成著, 北海道大学出版会, 『現代中国刑事裁判論-裁判をめぐる政治と法』, 2009年9月刊, 410ページ, 税込7,875円
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