公立学校における生徒のビラ配布の自由と修正第1条 : Heinkel v. School Board of Lee County事件判決を素材として
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概要
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合衆国連邦最高裁は、1969年にTinker裁判において、公立学校における生徒の表現にも修正第1条の保護が及ぶことを認めた。しかし、それは成人とまったく同程度に認められるものではなく、規制に対する合憲性の判断に際しては、教育環境という特別な状況が考慮される。そこで実際には、学校関係当局はさまざまな規制を行なってきている。本稿は、比較的最近出された連邦控訴審レベルの一事例の紹介を通して、公立学校における生徒の表現の自由について、若干の考察を試みるものである。
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