簡易型測定器(Triathler)を用いた水中のラドン濃度測定法について
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概要
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現在水中のラドン濃度測定には液体シンチレーションカウンター(LSC)を用いる方法が一般的であるが,フィールドワーク等の際,現地で直ぐ濃度を知りたい場合には不向きである。近年,現地調査に適した小型測定器が幾つか開発され,使用され始めて来た。トライアスラー(Triathler)もそうした測定器の一つで,専用のケースに入れて調査地域に運び,その場で測定することが出来るα,β波形弁機能を備えた小型液体シンチレーション測定器(LSC)である。トライアスラーは一体型の鉛シールドにより自然放射線の影響をブロックし,バックグランドを下げる方式になっているが,ラドン濃度測定の場合はラドンの崩壊により生ずるα線とβ線が計測出来れば十分であり,自然界に存在するα線は飛程が短く,殆どラドン濃度測定の際の障害にはならない。トライアスラーは小型・軽量であることから,自家用車や宅配便を利用すれば簡単に測定現場へ運ぶことが可能で現地でパソコン処理をすれば測定値が得られ,スペクトルの形状も確認でき,現地調査には有効である。
著者
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