大学におけるISO14001導入に関する研究(2) : 認証取得のためのEMS導入法
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概要
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EMSの導入は大きく「事前準備期」,「システム構築期」,「システム運用期」の三段階に区分される。一般的に,認証取得活動の開始からEMS導入が完了するまでの所要時間は組織の性質とトップの決意および環境管理責任者の実行力と支援体制に負うところが大きい。これに加え大学の場合は,組織構成の特異性や学校行事等による時間的制約を考慮し,余裕計画を立てる必要がある。さらに,計画通りに導入を進めるためには,建学の精神や教育方針との関連性も含め,初期の段階においてEMS構築の目的,第三者審査を受ける目的を明確にしておくことが重要である。また,構築方法について,コンサルタントの利用の有無や各段階における学生の参画方法など,踏み込んだ検討をすることは,後の運用の段階において重要な意味をもつものと考えられる。いずれにせよ,認証取得に対する関心が高く,積極的に活動できる教職員や学生がいることが必要であり,大学におけるEMSの導入に欠かせない重要なポイントである。
- 大妻女子大学の論文
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