大学におけるISO14001導入に関する研究(1) : 現状分析
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概要
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本研究では大学における環境マネジメントシステムの確立を目的とし,大学におけるISO14001導入に関する研究の一環として現状調査を実施した。既認証取得大学については,2004年7月末現在,日本国内(JAB: 財団法人日本適合性認定協会)で認証登録されている大学(学部)37校全てに対して,未認証取得大学については日本国内において環境系の学部(学科)を設置している大学から40校に対して行った。また,審査機関に対しては,2004年7月末現在で存在する42機関の内,教育機関に対する審査実績を有する16の審査機関に対して行った。実施時期は2004年8月〜9月末日である。その結果,大学におけるISO14001の認証取得に関しては,既認証取得大学,未認証取得大学とも,ほぼ全ての大学で有意義なものとして肯定的に捉えていることが分かった。その理由として,直接的影響である「紙・ごみ・電気の削減」だけでなく,間接的影響である「環境意識の高い学生の育成」や「環境に関する教育・研究の推進」があげられた。また,審査機関もこれらについて,著しい環境側面としての評価がなされ,環境教育・研究活動に繋げていくことが大切であるとしていることから,大学にとってはこの間接的影響こそ特に重要であることが明確になった。しかし,実践面では,大学独自の問題点が存在することも明らかになった。その主な問題点を要約すると三つある。それは,「人的体制面」,「既存のシステムとEMSとの融合」があり,そしてもう一つは,「教育効果の検証」という問題である。
- 大妻女子大学の論文
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