コンテンツの多様性と産業構造 : 米国の放送政策の評価のサーベイ
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概要
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本論文は米国の地上放送において,コンテンツ制作・調達部門と配信媒体の分離を命じた政策,いわゆるフィンシン・ルールの評価を行ったものである。この政策は独占的地位にあった三大ネットワークの活動を制限することによって,番組制作市場の活性化と番組の多様性確保を目的に,1971年から1996年まで適用された。しかし,米国の放送政策の目標の一つである番組内容の多様性は,この規制導入後,低下したことが示された。また,三大ネットワークに対する規制の廃止後,コンテンツと配信媒体の垂直統合が進み,市場の集中度は高まりつつあるが,番組の多様性には,現在までのところ改善が見られる。
- 大妻女子大学の論文
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