摩擦接触点とその周辺に発生するマイクロプラズマ(トライボロジー/一般)
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概要
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固体と固体を摩擦すると摩擦帯電が発生し,摩擦接触点やその周囲の隙間に高い電界が発生する.この電界の中で,摩擦や摩耗に伴って発生した電子は加速され,そこに存在する気体分子に衝突・電離し,電子なだれ現象を引き起こして,気体放電マイクロプラズマを発生させる.このプラズマから放出される光子の二次元分布計測によりプラズマ像を得る.プラズマの寸法は空気圧の低下につれて増大するも空気密度の低下によりやがて消滅してしまう.一方,機械的入力は一定にもかかわらず,小摺動要素の曲率の増大につれて,プラズマの寸法と発生量は増大していく.DLC膜においては水素や窒素含有量の増大につれて電気抵抗率が増大する結果,摩擦帯電が増大し,プラズマ発生が増大する.油潤滑下においても機械的擾乱による気泡生成を通して気体放電プラズマが発生する.
- 2007-10-12
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