医療サービス市場とバイオエシックス
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概要
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バイオエシックスを倫理的・法的・社会的問題として捉え、学際的に考究する方向性は広く認知されている。しかし医療の経済的問題は個別に扱われる傾向にある。患者の高齢化と消費者志向が進む中、医療資源配分等の問題は生命倫理の問題と切り離すことはできない。本研究は、医療サービス市場から生ずる生命倫理の問題点を経済学の視点で検討した。医療評価に注目し、マクロ的視点から政府の医療政策における取り組み(保険制度・医療費抑制)、ミクロ的視点から医療の質・医療の効率性を考量する臨床経済学の手法(エビデンス集積状況)を考察した。さらに英国の医療改革と米国式医療経済学(新古典派経済学)の動向を参考にした。医療には保健医療の場と個々の臨床の場が存在する。両者の優先順位決定は困難である。しかし、持続発展可能な医療システムを構築するには、配分規制ルールが必要であり、保健医療制度および医療者のための経済倫理を確立することが重要である。自律尊重の原則は維持しながらも、医療の評価を進め、得られた知識の蓄積とその利用方法を検討する枠組の構築が不可欠である。
- 2004-09-17
著者
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塚田 敬義
岐阜大学大学院医学研究科医学系倫理・社会医学分野
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谷口 泰弘
岐阜大学大学院医学研究科医学系倫理・社会医学分野
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谷口 泰弘
岐阜大学医学系研究科医学系倫理・社会医学分野
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塚田 敬義
岐阜大学大学院医学研究科
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塚田 敬義
岐阜大学大学院医学系研究科医学系倫理・社会医学分野
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