一般消費者と専門家のリスク認知方法の違いについての分析に基づいたリスクコミュニケーションの必要性について
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概要
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遺伝子組み換え食品には厳しい安全性審査が義務づけられており安全性が確認されたものだけが流通しているにも関わらず、消費者の遺伝子組み換え食品に対するイメージはネガティブなものが多い。従来の考え方では消費者の無知にその原因があり、専門家がわかりやすく知識を啓蒙すれば問題は解決すると考えられてきた。しかし一般消費者が遺伝子組み換え食品に対して持つ不安感と、専門家が想定する一般消費者の不安感との問にはズレが生じていることがさまざまな研究報告で指摘されている。遺伝子組み換え食品に関するトラブルの原因を一般消費者と専門家のリスク認知方法の違いによるものと考え、リスク認知方法の違いの分析に基づいたリスクコミュニケーションの必要性について説いた。そして消費者、学校、行政、専門家、学会、メディアそれぞれが取り組むべき課題の提言を行った。
著者
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