I市周辺で暮らす高齢者の身体拘束に対する意識
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概要
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医療施設において、ケア提供者が緊急やむを得ないという理由から身体拘束が必要と判断した場合、患者本人・家族に身体拘束の必要性を説明し同意を得る手続きが取られている。しかし、同意を得るという手続きが、緊急やむを得ない判断の基準を緩める傾向もみられる。そこで、身体拘束の実施説明を受け意志決定をする側の高齢者は、身体拘束に関してどのような意識を持っているのかを知る目的で、I市周辺で暮らす17名の高齢者を対象に面接調査を行った。結果、17名中9名が身体拘束という言葉を知らなかった。内7名は家族が身体を縛られているなどの経験はしていた。既存の研究にあるケアする側の意識と、今回の対象者の意識には、安全確保のため仕方ない、などの共通点が認められた。しかし、選択できるとしたらという質問に対しては「しないでほしい」という発言が多い傾向がみられた。
- 東海大学の論文
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