二次元DLT法を用いた女子車椅子バスケットボールのゲーム分析(平成16年度大学院スポーツ科学研究科修士論文要旨)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、二次元DLT (Direct Linear Transformation)法を用いたゲーム分析から、女子車椅子バスケットボール(WCBB)選手のゲーム中の移動距離や速度を求めることより、女子WCBBの客観的な特徴を捉え、競技力向上のための資料を得ることである。対象者は、2005年に行われたAsia-Oceania Championshipsの女子決勝戦(日本対オーストラリア)に出場した全日本女子WCBB選手8名のうち、第1クウォーター(1Q)から第4クウォーター(4Q)まで継続して出場した選手2名(対象者A、対象者B)を中心とした。その他に1Qに交代なしで出場したことを条件とし、3名を加えて分析を行った。なお、内1名は、2Qまで継続して出場した。全日本女子WCBB選手の試合中の移動距離は、4669.6〜5896.0m、平均速度は、1.52〜1.84m/s、最高速度は、5.59〜7.53m/sの範囲であった。試合中の移動距離と平均速度にはポジションが影響するが、最高速度には持ち点が関係する。また、試合中の移動距離とチームの得点には関係がみられた。移動の距離から、チームの戦略や出場メンバーの特性により、選手の動きが大きく変わる傾向がみられた。以上の結果より、二次元DLT法を用いたゲーム分析は、女子WCBB選手の競技力向上に寄与する可能性が示唆された。
- 大阪体育大学の論文
著者
関連論文
- 13-19-T001-08 脊髄損傷者の損傷レベルの違いが体肢の血管拡張能力へ及ぼす影響(13.アダプテッド・スポーツ科学,一般研究発表抄録)
- 13-7-M202-2 車椅子ツインバスケットボール選手の持ち点が試合中の移動距離と移動速度に与える影響(13.アダプテッド・スポーツ科学,一般研究発表抄録)
- シュートの種類に着目した女子車椅子バスケットボールのゲーム分析(障害者スポーツ発祥の地から未来に向けたメッセージ,第28回医療体育研究会/第11回日本アダプテッド体育・スポーツ学会第9回合同大会)
- 脊髄損傷者の自律神経機能と下肢の血管機能の関係(障害者スポーツ発祥の地から未来に向けたメッセージ,第28回医療体育研究会/第11回日本アダプテッド体育・スポーツ学会第9回合同大会)
- 327. バトントワリング競技の男子シニア選手と女子シニア選手の体力特性(トレーニング,第62回日本体力医学大会)
- 04-5-GYM-29 バトントワリング競技の男子シニア選手と男子ジュニア選手の体力特性について(04.運動生理学,一般研究発表抄録)
- 13-18-S305-17 二次元DLT法を用いた一流女子車椅子バスケットボールのゲーム分析(13.アダプテッド・スポーツ科学,一般研究発表抄録)
- 04-19-T001-10 バトントワリング競技の運動強度と体力特性について(04 運動生理学,一般研究発表抄録)
- 65. 異なる収縮強度における加重筋音図と筋硬度の関係(運動器,第62回日本体力医学会大会)
- 04-7-K202-9 動作前Silent Period出現における筋動態の変化(04.運動生理学,一般研究発表抄録)
- 車椅子ツインバスケットボール選手の試合中の移動距離と移動速度の特性(一般演題,これからのアダプテッド・スポーツ-実践と研究の融合をめざして-,第27回医療体育研究会/第10回アジア障害者体育・スポーツ学会日本部会第8回合同大会)
- 二次元DLT法を用いた女子車椅子バスケットボールのゲーム分析(平成16年度大学院スポーツ科学研究科修士論文要旨)