無線利用の列車制御システムと安全性 : 無線測距技術を利用したCBTC移動閉塞列車制御システムの安全の考え方
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概要
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近年,CBTC(Communication Based Train Control)と呼ばれる軌道回路をもちいない列車制御システムが世界で開発されている.従来の鉄道システムでは車軸による軌道短絡を利用することによって,列車の位置検知を行ってきた.CBTCはこのような軌道短絡をもちいないで,列車の位置を検知するため,従来の鉄道システムと異なった安全性の検証の必要性がある.当社で開発した無線測距技術を利用した列車制御システムSPARCS(Simple-structure and high-Performance ATC by Radio Communication System)は電波の伝播遅延時間を利用して,二つの無線機間の距離を計測することのできる無線機を使用して個々の列車位置を特定し,列車間隔や連動条件,曲線・勾配等の線路条件等から列車間隔制御に必要な信号を作成し地上から車上へ伝達するとともに,車上情報を地上へ伝達する.本論文ではこれらCBTCにおける安全性の考え方を紹介するとともに,SPARCSの概要についても紹介する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-10-19
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