フランソワルトンにみられた多中心性口腔扁平上皮癌の一例(病理学)
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概要
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フランソワルトン成獣雌の多中心性口部扁平上皮癌症例を経験した。本例は顔面の腫大がみられ,上下顎部の歯肉の腫大と顎骨の吸収像が確認された。剖検の結果,上下顎切歯部は腫瘍性組織に置換され,右頸部リンパ節には白色結節が観察された。病理組織学的に顎部には扁平上皮癌が様々な大きさの島状構造を呈して認められ,右頸部リンパ節には転移像がみられた。本例は我が国の動物園飼育ルトン類における口部扁平上皮癌の初報告である。
- 日本野生動物医学会の論文
著者
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松本 令以
よこはま動物園
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植田 美弥
よこはま動物園
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植田 美弥
横浜市立よこはま動物園
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松本 令以
横浜市立よこはま動物園
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山本 裕彦
元横浜市立よこはま動物園
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草村 弘子
元横浜市立よこはま動物園
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松井 桐人
横浜市立よこはま動物園
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玉井 勘次
元横浜市立よこはま動物園
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