可移植性アンドロゲン依存癌(シオノギ癌115)の研究 : 原株と依存性変化株の比較
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概要
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雄マウスにのみ移植可能なアンドロゲン依存性乳癌,シオノギ癌115(SC115)と,これより由来した雌雄両マウスに移植可能で,雄マウスの方が雌マウスより発育の早いもの,すなわちアンドロゲン依存性の変化したサブライン(CS-1)との間の性状を比較した。1.組織学的にはSC115とCS-1(雄,雌マウス)ともほぼ同一であったが,CS-1の方がやや大型細胞化する傾向がみられた。2.cell cycle timeにはほとんど差はなく,growth fractionがCS-1(雄)で大きく,これが発育の差になると考えられた。CS-1(雄)とCS-1(雌)を比較すると,前者の方がcell cycle timeは著しく短く,これは主にG1期の長さの短縮によるものであった。3.サイトゾール中のアンドロゲンおよびエストロゲン・レセプターには顕著な差はみられなかった。
- 千葉大学の論文
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