尿路手術における組織接着剤の応用 : 第1報 イヌ腎切開術

論文の詳細を見る

スポンサーリンク

概要

尿路系手術においては,縫合糸はできるだけ少ない方が望ましい.そのためには組織接着剤が有用である.我々は,体重11〜14kgの雄性ビーグル犬の腎切開術に,新らしく開発された組織接着剤(フィブリノーゲン,トロンビン,血液凝固因子XIII,アプロチニンおよび塩化カルシウムよりなる)の応用を試み,それと従来行なわれている二層縫合群との比較検討を行なった.両群とも,右腎を摘出,左腎に手術を行なった.術前・術後に,尿検査,血漿尿素窒素,クレアチニン,PSP血中消失速度を測定し,また,術後4週目に腎を摘出し,病理組織学的検索を行なった.結果は,次のごとくである.1)組織接着剤の接着力は強力であった.2)腎への侵襲程度は,二層縫合群に比して軽微であった.3)接着剤に対する異物反応は全く認められなかった.以上の事実より,この組織接着剤は,今後,臨床においても積極的に使用されるべきすぐれた薬剤と考える.

著者

関連論文

もっと見る

社団法人日本泌尿器科学会 | 論文

もっと見る

論文 | ランダム

もっと見る

スポンサーリンク