血栓性脳主幹動脈閉塞症における血行力学的脳虚血の病態 : PETによる検討(<特集>脳虚血とSPECT/PET)
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概要
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血栓性脳主幹動脈閉塞症患者において,慢性的な灌流圧低下の存在は,脳組織障害のリスクを増加させる.脳循環障害の程度が高度で脳梗塞再発率がきわめて高い一群が,PETによりmisery perfusionという状態を検出することで選別できる.Misery perfusionは,PETにより形態画像上変化のない大脳皮質領域における中枢性benzodiazepine受容体低下として検出される選択的神経細胞障害の原因にもなる.高度脳循環障害患者において,バイパス手術は脳梗塞再発を予防することが証明されたが,選択的神経細胞障害を防ぐことでも予後の改善に役立つ可能性がある.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2007-10-20
著者
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