第二言語話者の問題は、統語、あるいは、統語とディスコースのインターフェイスのどちらに起因するのだろうか? : 英語を母語とする日本語L2話者の代名詞習得研究の重要性
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概要
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本稿では、主に最近の研究動向に焦点をあてながら、日本語を学習している上級レベルの英語学習者(あるいは英語話者)による代名詞習得の調査の意義について論じる。また、調査の理論的背景にも言及する。さらに、Perez-Leroux and Glass (1999)における英語を母語とするスペイン語学習者からのデータ収集方法をもとに、具体的な調査方法(テスト文)、2つの仮説、それぞれから予想される結果について述べる。それらの結果は、学習者の中間言語文法における普遍文法の役割、母語の役割、化石化などの問題に関してある程度の説明を可能にし、第二言語習得理論、普遍文法理論の発展にも貢献するものである。
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