医用画像モニタにおける階調特性の簡易測定法

概要

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医用画像モニタは,ブライトネスとコントラストの調整不良により,また経年的な劣化により階調特性は大きく変化してしまう。画像診断上で注意しなければならないのは,使用年数の違うモニタや異なった性能のモニタで表示したときの視覚的な一貫性が管理されているか否かである。一般にモニタの階調特性は,SMPTEやTG18-QCなどのテストパターンを用いて,11段階または18段階のディジタル駆動レベルに対する輝度を測定することにより測定できる。しかしながら,医療現場に設置されているモニタにテストパターンを表示するためには,接続されているモダリティにあらかじめテストパターンをインストールする必要があり煩雑である。本研究では,ウィンドウレベルとウィンドウ幅を調節することにより,任意の階調値に対応した輝度をモニタ表示できることに着目し,モニタの階調特性を測定した結果,テストパターンを用いて得られた階調特性と同じ階調特性を測定することができた。本研究により,モニタの階調特性をテストパターンを使うことなく簡便に測定できることが明らかになった。
茨城県立医療大学の論文