地域包括支援センターにおけるアウトリーチの現状
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概要
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本研究の目的は,地域包括支援センターにおけるアウトリーチの現状を明らかにして課題を検討することである。そのためにアウトリーチを構成する「ニーズの掘り起こし」「情報提供」「サービス提供」「地域づくり」の枠組みに沿って地域包括支援センターの総合相談支援・権利擁護(以下,総合相談)を分析した。その結果,高齢者や家族への直接的なアウトリーチに関しては積極的に行なわれているが,地域を対象にアウトリーチを実施している機関は少なかった。そして現行の地域包括支援センターではアウトリーチの実施を危ぶむ意見が認められた。アウトリーチを構成する要素のなかでも地域づくりはニーズの掘り起こしをはじめとした他のアウトリーチを支えるために必要な機能である。したがって,地域に対するアウトリーチを強化するための地域包括支援センターの業務のあり方や職員体制,他の施策との関連を視野に入れた検討が必要であると考えられる。
- 2007-03-31
著者
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