公立小学校における対応困難児に対する大学院生による個別面接の試み : 地域型支援モデルの実践
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概要
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本稿は、ある公立小学校において、落ち着きがなく、集中力に欠けて、授業に支障をきたすことがみられた、いわゆる対応困難児に対して、小学校校長からの依頼に応え、臨床心理学を専門に教育を受けた大学院生を派遣して、継続的な個別面接を行い、同時に、大学院生に対しては支援助言としてのスーパーヴィジョンを筆者が実施したケースを通しての実践報告である。保護者の了承の下、それらの個別面接は始まり、あわせて、校長、担任、大学院生によるケースカンファレンスが実施された。個別面接とケースカンファレンスの進展の中で、ケースによっては、児童生徒とその保護者を外部機関への相談へとつないだ。以上の実践を通して、児童生徒を小学校だけで抱えるのではなく、地域における社会資源を含めた新たな援助システムの構築へと結びつける地域型支援モデルの重要性について考察する。
- 香川大学の論文
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