青年期から成人期にかけての執着的態度と退却的態度の関係について
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概要
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本研究では,パーソナリティの発達に関して,同一性形成をめぐって生じる執着的態度と退却的態度という対極的な態度のあり方に着目した。青年期と成人期を対象とした調査により,それらの態度のあり方を比較検討し,青年期と成人期の心性の一側面を捉えることを試みた。また,執着的態度と退却的態度の意味を明らかにするため,両者と自己イメージとの関連について分析を行ない,その結果青年期と成人期とでは退却的態度の意味が異なるということがいくつかの点で示唆された。これらの結果は,青年期から成人期にかけてのパーソナリティの発達の一側面を明らかにする際,執着的態度と退却的態度という視点を取り入れることの有効性を示唆するものであった。
- 2002-03-30
著者
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