大阪府における金融機関の店舗減少の分析 : 地域間での比較を中心に
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概要
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本稿では,バブル崩壊後における経済パフォーマンスの落ち込みがとりわけ激しかった大阪府を取り上げ,同府内における金融機関の店舗減少の特徴を,市区町村別のフローの店舗変化数データを用いて分析した。その結果,第二地銀と信金の重複店舗の統廃合や店舗リストラが,経済活力の高い地域において,盛んに進められていることが明らかにされた。また,地銀が,サービスニーズの高い地域における店舗の削減を意図的に抑制していた可能性がある一方で,第二地銀は,サービスニーズの高い地域における店舗を削減する傾向にあり,生活者に悪影響が及ぶことが懸念された。一方で,高齢者に対する店舗設置面での金融排除については,少なくとも現段階では,起こっていないことが確認された。
- 愛知学院大学の論文
- 2007-03-31
著者
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