採花時期の違いおよびpoly(2-Hydroxypropyldimethylammonium chloride)処理とバラ切り花の鮮度保持
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概要
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異なる時期に採花したバラ'アサミレッド'を250mg・L<-1>濃度のpoly(2-Hydroxy-propyldimethylammonium chloride)(PHPAC)溶液とその対照として水に、4℃下で24時間挿した。その後、20℃下の水に挿して6あるいは7日間保持した。対照区のバラにおけるベントネックの発生は、5月あるいは12月採花よりも7月あるいは10月採花で多かった。PHPACはベントネックの発生と程度を抑制し、その抑制効果は7月採花のバラで最も大きかった。切り花の吸水量と蒸散量は、保持当初に増加してその後減少したが、減少量は対照区のバラで大きかった。対照区のバラの切り口から3cmの茎部の水通導性は保持中に減少し、PHPACは減少を遅らせた。PHPACはバラ切り花の呼吸量を抑制した。これらの結果は、PHPACが主に吸水と蒸散のバランスを保つことによって、ベントネックを抑制したことを示している。
- 2000-12-20
著者
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泉 秀実
Department of Biotechnological Science, Kinki University
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行永 壽二郎
Department Of Biotechnological Sciences Kinki University
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華房 実保
Yokohama Research Center, Mitsubishi Chemical Corporation
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華房 実保
Yokohama Research Center Mitsubishi Chemical Corporation
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