液晶分子の配向制御
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概要
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液晶ディスプレイにおいて液晶分子を配向させる方法は色々報告されているが、工業的に簡単なラビング法が広く使われている。デバイスの設計のためには色々なプレチルト角が要求されるが、配向機構についてはまだはっきりしていないためその解明が必須である。本論文は3種類の異なるプレチルト角用の配向膜についてラビング条件を精密にコントロールして、プレチルト角の制御性、再現性について調べた。プレチルト角は配向膜とラビング条件で自由にコントロールできるといわれているが、3種類の配向膜共プレチルト角の発生は非常に弱いラビング強度約100mmまでで起こり、100mm以降は低プレチルト角用ポリイミドではラビング強度の増加とともにわずかに大きくなる傾向があり、高プレチルト角用ポリイミドではラビング強度の増加とともにわずかに小さくなる傾向がある。配向力(アンカリング強度)とラビング強度は、ラビング強度5000mm程度まで一対一の対応があると言う報告があり、プレチルト角発生機構は配向力とは別機構を考える必要がある。
- 2005-03-15