リベラル・デモクラシーにおける政治認識とキリスト教民主主義の政治思想序説
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1970年代の初頭以来、過去30年以上にわたってキリスト教は多くの諸国のデモクラシー(democracy: 民主主義)の進展に大きな役割を果たしてきた。では、政治と宗教、特にキリスト教とデモクラシーとはいかなる相関関係にあるのだろうか。本稿ではジョン・ロールズとリチャード・ローティーのリベラル・デモクラシー論における政治認識を論じることにより問題の所存を明らかにした後、オランダのキリスト教民主同盟(Christen democratische appel, CDA)におけるカトリックとプロテスタント政治思想に特に焦点を絞って、キリスト教とデモクラシーの相関関係の一つのモデルとして西欧キリスト教民主主義とその政治思想の展開を論じる。