ブラックホール放射による電弱ドメイン壁とその応用 : 宇宙のバリオン数とダークマター(場の量子論の基礎的諸問題と応用,研究会報告)
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概要
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標準模型の真空中で小質量のブラックホールを考えると、ホーキング放射によって周囲が加熱され、球対称にブラックホールを取り囲む電弱ドメイン壁が出現する事を示す。このドメイン壁は電弱相転位が2次転位であっても出現する。また、CP対称性の破れを仮定するとその電弱ドメイン壁はバリオン数を生成し、生成されるバリオン数の総量はブラックホール質量とCP対称性の破れの大きさに比例する。この現象の応用として、質量数百キログラムの原始ブラックホールによって宇宙のバリオン数の起源とダークマターを説明するモデルを提唱する。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 2001-08-20
著者
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