Domain Wall by Hawking Radiation and Applications: Electroweak Baryogenesis and Dark Matter from Primordial Black Holes〔和文〕 (SUMMER INSTITUTE 2001, Session 2: Phenomenology)
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概要
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標準模型や統一理論(GUT)などの相転位を起こす場の理論の真空中で小質量のブラックホールを考えると、ホーキング放射により球対称にブラックホールを取り囲むドメイン壁が出現する。 ドメイン壁には、ブラックホール近傍の加熟による対称性の回復に伴い生成するもの(熱的ドメイン壁)と、ドメイン壁の張力とホーキング放射からの直接の圧力との釣り合いで生じるもの(力学的ドメイン壁)の2種類を考える事ができる。質量数百キログラムのブラックホールの周囲には電弱ドメイン壁が熱的ドメイン壁として出現し、さらに小質量のブラックホールの場合にはGUTドメイン壁が力学的ドメイン壁として出現し得ることがわかる。また、CP対称性の破れを仮定すると、電弱ドメイン壁はバリオン数を生成し、GUTドメイン壁はブラックホールに電荷を供給する事が分かる。これら現象の応用として、質量数百キログラムの原始ブラックホールによって宇宙のバリオン数の起源とダークマターを同時に説明するモデルを提唱する。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 2002-03-20
著者
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