B-4 複雑系応用おもちゃ : 電脳ネズミ<タマのおともだち^<TM>>について(基礎物理学研究所研究会「複雑系6」報告,研究会報告)
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概要
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我々は、複雑系を応用したネコ用おもちゃとして、電脳ネズミ〈タマのおともだち^<TM>〉^2(以下、〈タマとも〉)を開発・製品化した。生来、ネコは飽きっぽい動物である。それゆえ、ネコの狩猟本能を剌激し、ネコを飽きさせない、多様で複雑な運動特性の獲得が、ネコの良きおともだち(ここでは、ネズミ)になるための必須条件となる。我々は、ネズミの運動特性を創出(再現)するための数理モデルとして、ネズミの脳神経細胞を模したカオス写像を構成要素とする結合写像モデルを構築し、この結合写像モデルを〈タマとも〉に搭載した。〈タマとも〉に搭載された結合写像モデルは、カオス的遍歴[1]を発現した。これにより、〈タマとも〉は、上記必須条件を満足することがわかった.この報告書では、カオス的遍歴、〈タマとも〉のハードウェア、〈タマとも〉の数理モデル、〈タマとも〉をネコに与えたときの実験結果等について述べる。
- 物性研究刊行会の論文
- 2000-04-20