遺伝的アルゴリズムの統計的アプローチ(基研研究会「統計物理の展望」,研究会報告)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
遺伝的アルゴリズム(genetic algorithm, GA)は進化モデル・組み合わせ最適化・探索のための典型的な数理工学的なアルゴリズムである.工学だけではなく,数理生態や進化遺伝モデルとして広く使われてきている.しかし,GAの確率的ダイナミックスが,与えられた「自然淘汰」「突然変異」「交叉」にどのように依存しているのか調べる道具が不足していた.最近,A. Priigel-BennettやJ, Shapiroらにより,統計(力学)的アプローチが行われ,非常に有望であると考えられる.そのアプローチの基本的な考え方を紹介し,簡単な問題についてシミュレーションを行った.この方法が,エ学的なGAの設計(淘汰圧と多様性の維持の問題など)について,J. Crutchfieldらの中立進化ダイナミックスとの関係などについて議論した.紙面の都合上,詳しくはreferenceとその引用文献を参照されたい.
- 物性研究刊行会の論文
- 1999-01-20
著者
関連論文
- 銀行・企業間信用の重み付き2部グラフの解析(経済物理学とその周辺,統計数理研究所研究会共同研究集会,経済物理学2009-ミクロとマクロの架け橋-,京都大学基礎物理学研究所2009年度前期研究会,研究会報告)
- 不均衡突然変異を導く性淘汰に基づく進化的計算法
- 銀行・企業間信用の重み付き2部グラフの解析(経済物理学とその周辺,統計数理研究所研究会共同研究集会,経済物理学2009-ミクロとマクロの架け橋-,京都大学基礎物理学研究所2009年度前期研究会,研究会報告)
- ブラインドデコンボリューションによる多チャンネル表面筋電図からの単一運動単位同定に関する研究
- 遺伝的アルゴリズムの統計的アプローチ(基研研究会「統計物理の展望」,研究会報告)
- 独立成分分析による筋電データからの各指運動の分離
- 株価変動のモデルと情報伝達について
- 独立成分分析による合理的バブルの観測
- ボラティリティと市場モデル : 経済物理から経済科学へ(「エコノフィジックス」)
- 24aXK-14 Fluctuations in Growth of Personal Income