Relativistic QMDによる中高エネルギー重イオン核反応の研究(低および中高エネルギー重イオン核反応機構,研究会報告)
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概要
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完全にLorentz共変的なRelativistic QMDを用いてE_<lab>=84,800及び2100MeV/Aでの^<12>C-^<12>C衝突の計算を行い従来の非相対論的なQMDによる計算との比較を行った。84MeV/Aでは中心部最大密度に対し両者は殆ど同じ結果を与えるがエネルギーが高くなるにつれてRQMDの方がより大きな値を与え、それがより早く減衰する。これは初期状態の密度分布のLorentz収縮の影響である。Proton inclusive spectraに対するRQMDとQMDの計算結果の間には殆ど差が無い。しかしながら例えば重イオン衝突によるしきい値近傍での重中間子(Kやη)生成のような過程は反応の初期に起こると考えられているので、初期の段階での密度を正しく記述するためにRQMDが必要とされると思われる。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1991-08-20
著者
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