介護福祉実習の学習内容と評価についての一考察
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概要
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介護福祉教育における介護福祉実習は、主体性を養い、学生にとって大きな学びをもたらすものである。学内の教養科目や専門基礎科目などの講義や演習で学んだ知識の統合をはかり、高齢者・障害者(児)(以下利用者と記す)、その家族、施設の職員など多くの人との人間的なふれあいを通して自らの介護観を形成し、利用者のニーズや生活上の課題にそったケアの方法を身につけていく。このプロセスのなかで学生は、利用者のその人らしい生活・人生に寄り添いながら一緒に生活をデザインしていく。これが介護であると考える。この介護の方法を学んでいくためには、具体的な「学習内容」を示した指針が必要であると痛感した。そこで、厚生労働省社会局長通知によるガイドラインの内容を基に学習内容を具体的に考察した。その学習内容に基づいて、学生・実習指導者・教員が共通認識に立って、実習を遂行していくべくコラボレーションしていくことが極めて重要である。同じく、評価も共通認識の観点に立って公平性や精度を高めていく必要がある。
- 東大阪大学の論文
- 2007-03-15