長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFA)が乳幼児の認知発達に与える影響の検討 : 乳幼児の各種認知発達検査法を中心に(<特集>医学研究のUP-TO-DATE)
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概要
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ドコサヘキサエン酸docosahexaenoic acid(DHA)やアラキドン酸arachidonic acid(AA)などの長鎖多価不飽和脂肪酸long-chain polyunsaturated fatty acids(LCPUFA.)は中枢神経や網膜の主要構成成分であり,乳幼児の脳神経発達において重要な役割をもつ.特にn-3系多価不飽和脂肪酸であるDHAが神経発達により密接に関連すると考えられ,その作用が注目されている.そのため胎児期から生後早期におけるLCPUFA補充の認知発達に及ぼす影響を無作為化比較試験にて検討する研究が数多く行われ,児の注意能力や問題解決能力などの特異的認知機能の検討からその有効性が支持されている.今回ダンディー大学発達心理学講座Peter Willatts 博士のもとで乳幼児認知発達におけるLCPUFAの役割を検討する研究プロジェクトに参加し,各種の乳幼児発達検査法を学ぶという貴重な機会を得た.LCPUFAが乳幼児の神経発達に及ぼす影響を最近の発達検査法を踏まえて紹介したい.
- 順天堂大学の論文
- 2007-03-31
著者
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