福井県あわら市弁天岬の水中火砕岩中から産出した貝化石群
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概要
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福井県あわら市弁天岬の水中火砕岩から得られた中期中新世の異地性化石群集について研究を行った.弁天岬の地層は加佐の岬層と米ヶ脇層からなり,両者は断層で接している.加佐の岬層は主に泥質細粒砂岩からなり生息深度50-60m前後の貝化石を産出する.米ヶ脇層は下位から火山礫凝灰岩,ラピリストーン,火山礫凝灰岩・凝灰質砂岩,軽石凝灰岩,礫岩からなる.化石の産出から,火山礫凝灰岩が水中火砕岩であることが明らかになった.この異地性の化石群はProtorotella depressaが卓越するほか,Crassostrea sp.,pseudocardium sp.,Mactra sp.が含まれる.なかでもTateiwaia yamanariiの産出は,14-12Ma頃,中部日本の日本海側が温暖であったことを示す.
- 2007-09-25
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