オムロン、京セラおよび松下のCSR活動と人材教育(プロフェッショナリズムと経営教育)
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概要
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近年の日本企業は、新しい意味の企業の社会的責任(CSR)活動に積極的に取り組んでいるが、その行動動機は、「社会に信頼される企業」の形成にあるということができよう。ところが、日本企業の中には、こうした行動動機に加えて、CSR活動を企業競争力創成の源泉とみなして、創業以来、これを事業活動のうちに織り込み実践してきた企業がいくつかある。オムロン、京セラ、松下などはみなそうである。本報告では、これら3企業をケースにして、企業理念とCSR活動と人材教育との関係を考えてみることにした。報告者は、これら3企業にあっては、(1)企業理念の実践そのものがCSR活動をなしてきたこと、(2)そこでの人材教育は、企業に必要な人材を育成し、同時に従業員自らの自己実現を支援することに重きが置かれてきたこと、そして(3)そのことは今後も変わらないであろうことを明らかにする。
- 2007-06-29