日本におけるニーチェ受容史瞥見(2) : ニーチェをめぐる明治期の言説(1)
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概要
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本論文は,日本におけるニーチェ受容史研究の一環として明治期の美的生活論争に検討を加えようとするものである。美的生活論争は高山樗牛の「美的生活を論ず」に端を発する論争で,1901年から1903年にかけて多くの知識人を巻き込んで行われた論争である。その論争における重大なトピックの一つがニーチェの思想であり,その論争は、明治期のニーチェ解釈を探る上では最も重要な対象の一つである。本論文では,まず,その論争にアプローチするための方法論的考察を行い,次にこの論争がニーチェの思想をめぐる論争になっていった経緯について考察する。
- 2007-03-15
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