分娩見学の学びの分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
母性看護学実習では,分娩見学をなるべく体験できるようにしている.分娩や生命の誕生の瞬間を学生がどう捉えているだろうか.分娩の見学体験のレポートをKJ法により分析したところ,分娩見学を殆どの学生は肯定的にとらえていた.そうでなかった学生も見学を終了したときには肯定的な受け取りになっていた.分娩見学が肯定的に捉えられた要因として,分娩に前向きに臨む産婦と,出産を共に待ち望む家族の支援,産婦の苦痛を適確に判断しケアする助産師と教員の助言であった.この体験をとおして学生は,分娩に関する知識と実際を統合し,母性看護観をもつことができた.
- 2006-12-06