看護短大生と文系短大生の性意識・性行動に関する調査とその比較
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概要
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本研究の目的は,看護短大生と一般文系短大生の比較から,看護短大生の性意識・性行動の特徴を明らかにすることである.性教育は文系短大生は100%,看護短大生は96.2%が受講,「中・高・小学校」が中心であった.***についての情報源・イメージは文系短大生・看護短大生共に「友人」からが最も多くついで「雑誌,本,テレビ,ビデオ」の順になった.***初体験年齢は全体で,16歳〜17歳が47.88%とほぼ半数を占めた.***をするときに心配なものは,共に「妊娠」であるが,短大生は次に「関係の変化」で,看護短大生では「性感染症」となった。今回の調査結果より下記のことが判明した.1)性教育は文系短大・看護短大生共に入学以前の学校教育が中心になり,以後,看護短大生に行われた教育は性意識や性行動に反映されていない.2)性意識・性行動共に文系短大生・看護短大生の大きな差はなかった.3)避妊については,文系短大生・看護短大生共に,情報や知識はあっても確実な方法が実施されていない.4)性感染症については認知度は高いが,防衛対策までの認識は薄い.
- 2006-12-06