オンライン学習プログラム管理システム : 語学教育にとっての実行可能な選択肢となるか
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概要
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語学教育におけるコンピュータによる学習支援(CALL)に関する学会で最近もっともよく取り上げられる話題のひとつに、ウェブ上での授業管理システム(CMS)の使用についてがある。このシステムは、教師が学習プログラムを作成・維持し、また必要なだけの数の授業を管理できる強力なツールを提供する。また、学生は豊富な学習教材にいつでもどこでもアクセスできる。その学習教材は視覚的にも魅力的でかつ内容豊富であり、容易にアップグレードや再フオーマットすることができる。しかしながら, このようなシステムには明らかな魅力がある一方, 現在入手可能になりつつあるほとんどの科学技術的なあるいはマルチメディア上の教育ツールと同じく欠点もあり, 本論でもこれらのいくつかについて論じる。本論では, 最初にCMSとは何か、そして現在どのようなシステムが入手可能かを紹介する。次に、その中で今日最も有効で人気のあるシステムとも言われているオープンソースシステムMoodle(ムードル)について詳述する。西南女学院大学におけるムードルを使用した授業のひとつを事例として論述し、次に大学のウエブサイトを使用して実際に行なっている授業にもとづいて、このような語学教育用システムの実効性について考察する。最後に、学習者と指導者双方のために構築されたこの環境は、ムードルのようなCMSを学習プログラムにうまく適用するには厳しい制約がある一方で、力を注ぐ価値がある試みであることを検証する。
- 2007-02-28
著者
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スワンソン マルコム・ロス
Department of English Faculty of Humanities, Seinan Jo Gakuin University
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スワンソン マルコム・ロス
Faculty Of Humanities Seinan Jo Gakuin University