マイノリティーからマジョリティーへ : 宗教的文脈としてのアメリカとバプテスト
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概要
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ニューイングランド植民地で長年、社会のマイノリティーに留まっていたバプテストは、独立戦争の際、植民地の公的宗教権威である植民地教会と共に対英姿勢を顕著にし、独立戦争を支持し参戦することで、社会的マジョリティーとなっていった。バプテストは自らの伝統的な特長である信教の自由と政教分離の主張のゆえに、植民地教会かと相容れず、迫害を受けてきたにもかかわらず、アメリカの自由と独立の獲得という共通の目的のもとに共に戦う仲間となった。これによってバプテストは社会的マジョリティーとなったが、同時に、独立国となったアメリカという政治的・社会的文脈において、信教の自由と政教分離の主張に、新しい解釈が要求されるようになった。それはいかなるものであったか。バプテストが社会的マジョリティーとなった時、喪失したものがあるとすれば、それは何か。この小論で問うてみたい。
- 2007-02-28
著者
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