韓国における階層帰属意識の規定構造 : 「2004年韓国・職業に関する全国調査」データを用いて
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概要
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本稿においては,韓国の階層帰属意識の傾向が,「2004年韓国・職業に関する全国調査」データを用い論じられる.分析については,分布と規定要因の特徴が論じられるのに加え,小林(2004)が示した地域の効果が,韓国のデータにおいてもみられるか検討された.その結果,先行研究が示すとおり,韓国の階層帰属意識の分布は下方に偏っており,また規定要因においては,女性が自分の収入によって独立して階層認知をおこなう傾向は確認できなかった.そして,地域の効果については,男性サンプルにおいて,居住地域の都市度と教育年数との交互作用効果が有意な効果を示し,韓国においても,日本と同様に地域が客観的階層状況とその主観的認知との間のズレを媒介する効果を持っている可能性が示された.
- 仁愛大学の論文
- 2006-12-30
著者
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