女子学生における冷え性について(第2報)
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概要
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本学の女子学生のべ36名を対象とし、夏季および冬季教室にて、皮膚温・衣服内温湿度計測を行い季節による変化を観察した。また実験前に冷え性に関する簡単な質問を設けその回答を得た。冷え性であると申告した被験者は5割を超え、若年層でも冷え性が進行していることがわかった。計測結果より、夏季計測では見られなかったが冬季では皮膚温のばらつきが大きくみられ、多くの被験者が冷えの状態にあった。冬季計測では、冷え性である被験者群と冷え性でない被験者とを比較すると冷え性群が優位に皮膚温が低い結果が現れた。しかしながらその冷えを自覚し解消しようと考えている被験者は少なかった。冷え性ではないと回答した被験者の中にも、優位に末梢部皮膚温が低い者がおり、今後何らかの対策をとっていく必要がある。冷え性は、体質的なものや精神的なストレスからも生じるが、生活習慣を正しさらに適切な着衣を行うことで見直すことができる。被験者の意識改革を図り、冷えを解消する対策を得たい。
- 一宮女子短期大学の論文
- 2006-12-21